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Aboutタンゴケリードについて

タンゴケリードのあゆみ

ブエノスアイレスでも研鑚を積んだバイオリン奏者の柴田奈穂を筆頭に、タンゴ歌手KaZZma、タンゴ研究家の西村秀人らが中心となって南米音楽(特にアルゼンチンタンゴ)を普及・研究するため、2021年春に任意団体として発足。

2021年、現代タンゴの巨匠であるアストル・ピアソラ作曲、オラシオ・フェレール作詞の<歌劇「ブエノスアイレスのマリア」>を、『アストル・ピアソラ生誕100周年記念』と銘打って、東京[座・高円寺2]にて2日間に渡りオペラ形式、日本語字幕(訳:西村秀人)付きで上演。(文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業)
音楽、飯塚励生氏による演出、ダンス、芝居、映像、照明などの効果も交えたこの公演は字幕付き同時配信も行われ、TBSラジオ アフター6ジャンクション番組内で「同年のオペラ・ミュージカルの類の中で一番よかった」、雑誌 ミュージックマガジンでも「記録に残っていないところを独自の創造性で埋め戻した時空的再演プラス再創造」「一音一音に込められた気迫は、聴く者、観る者を感動させる力があった」とコメントされるなど、メディアでも高い評価を得た。

「ブエノスアイレスのマリア」は著作権の関係で譜面の入手が困難なことなどから日本でもあまり演奏されて来なかったが、タンゴを自らの核に持つミュージシャンが中核となり日本で初めて完全な編成で上演すると同時に、独自の演出も加えたエンターテイメントに仕上げたことで話題となり、 2022年雑誌「音楽の友」のピアソラ特集が組まれた際にもそのことが取り上げられ、スペイン語の翻訳者として本公演に携わり、朗読で出演した西村秀人が特集ページの冒頭とCD紹介を執筆、代表の柴田も見開き2ページに渡りピアソラについて語った。
2022年、団体としてより機能するため「人格なき社団 Tango Querido」となる。同年、ブエノスアイレスより現在のピアソラ財団キンテート(五重奏団)のピアニストであり、アストル・ピアソラの孫ピピ・ピアソラ率いる“エスカランドゥルン”のアレンジャー兼ピアニスト、コンポーザーとしても活動している、ニコラス・ゲルシュベルグ氏を音楽監督に招聘、彼と以前より親交のあった柴田奈穂とのデュオを膨らませた形で《Bs.As. Tokyo Connection(ブエノスアイレス東京コネクション)》と題して五重奏団を結成、[名古屋 名東文化小劇場] [神戸 100BANホール] [和歌山 音楽文化堂ホール] [大阪 高槻現代劇場] [東京 杉並公会堂小ホール] で公演を行った。ニコラス・ゲルシュベルグ氏が当公演のために書き下ろした新曲も初披露し、アストル・ピアソラ作品とポストピアソラを見据えたモダンタンゴを演奏、国際交流をはかった。(文化庁「ARTS for the future! 2」補助対象事業)
その他、ライブハウス規模の公演も行っており、1990年エピックソニーからデビューしお祭りバンドとして一斉を風靡した《上々颱風》他で活動してきたボーカルの白崎映美が、自身の出身である酒田弁で自ら翻訳したタンゴの楽曲を歌い、伴奏を本格的なタンゴミュージシャンで固めて演奏するスタイルでタンゴを大衆化するというコンセプトの【Tango de Gente(人々のタンゴ)】のシリーズも実施している。
2023年、2021年に実施した<歌劇「ブエノスアイレスのマリア」>ライブ盤のCDをリリース。それを記念し5月に吉祥寺ライブハウス [スターパインズカフェ ] にて、同演目を独自の演出を交えてコンサート形式(日本語字幕付き)で再演した。
2023年6月、さらに全国的なエンターテイメントとしてタンゴを普及すべく、法人格を取得し、正式名称「株式会社Tango Querido」となる。
豊富な経験に基づいた演奏者たちによる、多様な形でのコンサートや企画を展開予定。

Greetings代表取締役 柴田奈穂ご挨拶

京都で生まれ、幼少の頃よりクラシックが好きな父の影響もありバイオリンを始め、20代の頃、初めて聴いたピアソラの音楽に電撃的に射抜かれて、ここまでやってまいりました。
そんな中、2021年にピアソラの<歌劇「ブエノスアイレスのマリア」>の公演を通じて、やっとタンゴの魅力を今まで手の届かなかった方々に伝えられたという実感を持つことができました。これまでタンゴケリード作品を共有してくださった皆さま、そしてともに苦労をしてくれたKazzma(カントール役 [歌手] として出演)、西村秀人(ドゥエンデ役 [朗読] として出演・スペイン語翻訳)始め関係者一同には感謝しかありません。
日本が世界に誇れるタンゴのサウンドを作り、真の魅力を広げていきたいと私は考えています。
今後とも音楽の内容・企画のアイデアを磨き、さらなる技術向上を目指し、タンゴの良さをお伝えできる演目を実施してまいります。今後ともご期待ください。
最後に、Tango Querido(タンゴケリード)はスペイン語で「親愛なるタンゴ」という意味です。タンゴがもともと好きな方にもまだ出会ってすらいない方へもタンゴの響きが心まで届くよう願いを込めて。

柴田奈穂(株式会社Tango Querido 代表取締役)

Company profile会社概要

会社名:株式会社 Tango Querido
代表取締役:清水奈穂(屋号 柴田奈穂)
設立:2023年6月8日
事業内容:南米音楽による演奏及び公演事業
音楽会、公演などの企画、制作、演出、配給など
演奏家、歌手などのマネージメント
事務所住所:東京都練馬区富士見台3丁目22-19
TEL:090-9717-3859(平日11:00〜16:00)