鳴り止まぬ喝采、観客を総立ちにさせた夜の感動が、さらに進化して関西へ。
2021年ピアソラ生誕100周年のクリスマスに、バイオリンの柴田奈穂率いるタンゴケリードが日本で初めてオペラ形式で行なった舞台は、歴史的な公演となった。
さらに2023年にはクラウドファンディングを達成し、コンサート形式によるステージをより音楽的に磨きをかけて再演を実施した。
そして、2026年。ピアソラの最高峰として重要な本作品、そして実現への様々な困難から地方での公演は難しいとされてきた作品がついに関西へ初上陸を果たす。しかも古典からのタンゴを熟知したミュージシャン・研究家が主軸になり集結した形になっているからこそ、さらに真髄に迫る、劇場型コンサートだ。
今回は、新たなマリア役として宝塚歌劇団出身でアルゼンチンダンサーとしても受賞歴を持つ城妃美伶を迎える。
その時、劇場で場末のブエノスアイレスの匂い、光と影が蘇るだろう。
1960年代、テレビの普及を背景にタンゴは急速に勢いを失い、ピアソラも深いスランプに沈んでいた。
そんな時期に出会った詩人オラシオ・フェレールとの共同作業から生まれたのが、この《ブエノスアイレスのマリア》である。この作品はピアソラに創作の炎を取り戻させ、やがて彼の最高傑作として語り継がれることになる。
ピアソラの音楽とフェレールの世界観を、ソリスト2名、朗読、器楽奏者11名、さらに群読を含む大編成で織り上げる、タンゴでは異例のスケールを誇る作品となっている。
マリアはドゥエンデの不思議な力によって夜更けに呼び覚まされる。
彼女はやがてバンドネオンの息により堕落させられ死んでしまうが、その魂は影のように生き続け、新たなマリアを身ごもり出産する。
マリアの背負う2つの十字架とは。そして彼女が産み落とした新しい命は、復活した彼女自身なのかそれとも・・・。
聖書の受難・復活・クリスマスの物語と、タンゴの歴史を主人公マリアに重ね、タンゴの背負う宿命を紡ぐ、祈りに満ちた一大叙事詩。
タンゴケリードでは、2023年のクラウドファンディングの際、たくさんのお心を寄せてくださったおかげで、2023年の東京公演を実施することができ、こうして地方公演の足がかりを作ることができました。改めて心より感謝申し上げます。
今回、初めての地方公演を実現できることになり、この作品に初めて触れる方々にお届けできることに喜びを感じております。
しかしながら、2026年の神戸公演は、チケット代を初めてご覧いただく方にもお求めやすい料金におさえたことで、やはりおよそ130万円の赤字見込みとなってしまいます。【ピアソラの最高傑作をより多くの方に届ける】という目標を叶えるため、タンゴケリードでは再度クラウドファンディングを実施させていただく決心をいたしました。どうかこのプロジェクトをご支援くださいますよう、心よりお願い申し上げます。